レバノン紛争停戦1周年 =激写リストに戻る=

ティールの町には連日連夜爆死体が運ばれてくる。

国連車両まで攻撃目標とされ犠牲となったUNIFILのフィジー兵。

ややこしいことにイスラエルと戦闘しているのはレバノン軍ではなくレバノンの一武装勢力ヒズボラ。この町でのレバノン軍の仕事は遺体の片付けである。

幸いにもこの写真では見えないが足元はウジでびっしりである。

折からの晴天で気温はうなぎ上り。町には死臭が漂う。


こんな物騒なティールにも更に南の村々から避難してくる村民達。


滞在中は昼といわず夜といわず凄まじい攻撃と砲撃が続いた。目標はイスラエル軍曰くヒズボラの拠点地ということらしいが・・・。

町には爆弾ならぬフライヤー(宣伝ビラ)も戦闘機がバラまいていく。この時はリタニ川より南を車で移動すれば赤十字であろうと国連であろうと報道陣であろうと攻撃すると警告されていた。脅しではなく実際に原付までアパッチヘリで攻撃された。

ティールは地中海に突き出た半島の先端の町。三方を地中海に囲まれ平時なら絵に描いたような地中海のリゾートである。何故かキリスト教徒の地区は空爆されないと言われ外人ジャーナリストは自分の宗教に関係なくこの地区に下宿した。戦争してても夕方涼しくなると路地で水パイプを吸う住民が出てくる。
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