Meというからにはもちろんメッサーシュミット社製のロケット推進式の迎撃戦闘機。さすがV1、V2を開発した国の戦闘機である。月にまで行くロケットエンジンに人間と武器を乗せ戦闘機にまでしてしまったのである。ライバルはこの小さな機体とは比べものにならない程の30トン超のB-17爆撃機。機体のみならず足回りも独特のスタイルで速度と上昇性能を増すためなんと主脚は離陸と同時に地上に置きっぱなし。そしたら着陸はどうするのか、と言えば車輪上部のスキー板で滑空して着陸する。いったいこの強烈なパワーのロケットの推進力をどうやってコントロールしていたのだろう。Me163はB-17やP51戦闘機など連合国軍の戦闘機を遥かに上回る速度で確かに爆撃機迎撃には活躍したのだが航続距離があまりに短すぎた。更に日本の三菱に設計図が持ちこまれ「秋水」という名で試作された。モデルはドイツレベル社製らしくコックピット、足回り、機首のプロペラ等かなり精密。特に足回りの精密さは驚嘆する。前衛的な機体のわりにはコックピットへの乗り込みは極めて原始的。コックピットへ登るにはこのように梯子をかけた。「Komet」はもちろん英語のコメットのこと。製作
日数1週間。