俺様の模型道
空技廠 特攻機 梅花 試作3号機
スケール 1/48 A&V モデルズ

空技廠 特攻機 梅花 試作3号機

わが国からはるかはなれたチェコのメーカーがこんなマニアックな試作機を世に出していたのである。パッケージの印刷も取説もアバウト、「KAWANISHI BAIKA No.3」とあるだけ。梅花と同じ特攻機の桜花の米軍コールサインは「BAKA」とゆうとんでもないもんやったが、それはこの「BAIKA」からきたのやろうか?まあ不幸にも桜花は実戦投入されたが、梅花は海軍にロールアウトされる前に終戦を迎えた。順番からいっても桜より梅のほうが先やとおもうが、実戦では桜のほうが早かった。桜花との違いを紹介するため、2機いっしょのカットも参考出典させてもらった。この梅花、桜花と似ているとゆうより、もっと「あれ?どっかで見たことあるな・・・」と思われた方、するどい。この3号機はジェットエンジンがしたに吊り下げタイプやが、2号機は上に背負いタイプすると・・・英国本土空襲で英国人を恐怖に陥れた、あのロケットの父、ドイツのドクター・フォン ブラウンが開発したV-1ロケットにそっくり。当時ドイツは敗戦間近じかとはいえ、日独伊3国同盟により、V-1ロケットの技術もわが国に渡っていたのである。ただ英国人をびびらせるための無差別爆撃と違い、わがくにはの当面の脅威は太平洋の敵艦のため、精密誘導の必要があった。当然当時そんな技術があったら、アメリカとの戦争に負けてなかったが、それを人力で誘導しようとあいなったのである。当然機体もろとも操縦しているパイロットも帰還できないため、初めからランデイング・ギア(車輪)もなし。たとえどれだけ後続距離があろうといったん出撃したら帰還できんので、地上基地からめくらめっぽう出撃させるわけにもいかず、桜花のように一式陸攻の下につるし敵艦が見える距離から打ち出す作戦であったため初めからギアが必要なかったのであろう。そんな桜花ですらじゅうぶんな戦果がなかったとゆうよりそもそも戦況悪化で親機の一式陸攻自体の損害のほうが深刻やったのである。しかし米軍から「ワン・ショット・ライター」と陰口たたかれるほど燃えやすかった一式陸攻に桜花みたいな空気抵抗でかいもの吊り下げたら、速度がでずにますます敵戦闘機にねらわれやすかったはず、それでも桜花は胴体の後方にジェットエンジン備えた一体型やがこの梅花はエンジンと機体が分かれた2段式、桜花より空気抵抗うけたはずである。キットは機体全部レジン製、コックピット内部はメタルパーツ、ただしものごっついアバウト、操縦桿がキャノピーてっぺんまで伸びている。キャノピーのクリアパーツも透明感が低くぺらぺらのためファインモールドの同スケールの隼のパーツから流用、主翼、尾翼のかみ合わせもバランスも悪く、アルミパイプを内部に埋めた。なおドーリーはタミヤの梅花のもととなったV-1のドーリーを流用したらぴったり収まった。
製先日数2週間

空技廠 特攻機 梅花 試作3号機

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