俺様の模型道
フィーゼラー・シュトルヒ・イタリア エッシー社製 1/48


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フィーゼラー・シュトルヒ・イタリア エッシー製 1/48
御存知ロンメルも乗っていたナチスドイツの名機・偵察・観測機である。あのヨーロッパで最も危険な男と言われたオットー・スコルツェニーSS少佐が指揮をとったムッソリーニ救出作戦でもアルプスの山中からこのシュトルヒにムッソリーニを乗せて脱出させている。敗戦寸前のベルリンのテンペルホフ空港にはヒトラーを脱出させるためにドイツ空軍の女性パイロット(ハンナ ライチェとゆう女性パイロットらしい)が対空砲火をかいくぐり着陸に成功している。この偵察機の何がそんなにスゴいかというと操縦しやすいというのである。戦後これに乗ったチャーチルもその乗りごこちに感動し、ロイヤルエアフォースでは「クリケット」とその名を変え、若干の改造を加え運用したという。そして離着陸距離がムチャクチャ短くてエエというのである。だから、ムッソリーニのようなデブを乗せても石ころごろごろのアルプスの斜面でもちゃあんとテイクオフできたのである。 ついでに空中速度をムチャクチャ遅くでけるのである。飛行機は何も早いだけが能ではない。着弾観測、偵察撮影などは空中での速度が遅い方がエエのである。 当時はもちろんヘリなんぞ実用化されてなかったので、まるで止まっているようだったという。製作上特に困難な点はなかったが、足が細いのでいくらプラモとは言え、強度が足りん。後部座席のMG機関銃の取り付け方がちゃちいぐらいかな。 プラモ道はただ作るだけで満足してはイカン。この機が作られた時代、政治状況等などの歴史勉強もかかせんのである。せいこんこめて作るうちに、これをころがしたパイロット、この機とともに運命を共にした不運な搭乗員に感情移入していくのである。 どないだ、このシュトルヒを見ているうちにロンメルになったような気がしてきたか。


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