| 発行 | 日本カメラ財団 |
|---|
「戦地に殉じた報道写真家沢田教一と一ノ瀬泰造を語る」というすっごいテーマの講演会にお招きいただき、生意気極まることを申し上げ、赤面の限りである。なんせ沢田教一の初期作品を「未熟な点も見受けられる」とまでコイてしまったのである。相手はピューリッツァー賞とハーグ国際報道写真展グランプリをダブル受賞した写真界の大谷翔平みたいな方である。そんな偉大な報道写真家にやでぇ、「未熟」とまで…恥ずかしい。ワシは一ノ瀬先輩ご家族とは多少のご縁があるが、沢田教一に対しては、縁が薄い…というか、お二方共にお会いしたことがない。
というか、報道写真の道を極めようと大学進学のため上京した際にはすでにお二方とも亡くなられていた。
しかし、学生時代から「地雷を踏んだらサヨウナラ」と青木富貴子氏の「ライカでグッバイ」は読み漁り、今回もこの講演会に備え、拙宅「不肖庵」の蔵書の初版本を引っ張り出し読み直した。
学生時代に感動した逸話やためになる先輩方のお言葉にはアンダーラインや赤ペンも入れられており、なつかしさもひとしおだった。
しかし、おかげさまで講演会は無事終了、これもお相手くださった一ノ瀬先輩の姪御の永渕教子氏や司会をされた日本カメラ博物館の山本一夫氏のおかげである。
しかし、沢田教一氏とUPI通信で同僚だった今城力夫氏が最前列に控えられかなりのプレッシャーであったことは間違いない。それにしても、もはや一ノ瀬泰造、沢田教一を知る方々もずいぶん少なくなった。