著者 | 一色正春、田母神俊雄 |
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発行 | 産経新聞出版 |
定価 | 1,300円(税別) |
著者のお一人、一色正春氏から贈呈していただいた。ご存じの通り、お二人とも日本のために、行動したのにもかかわらず、不本意にも職を解かれた。特に一色氏の場合は民主党政権下である。それ以降も今も日本の尖閣諸島周辺は実質中国の海と化したままである。若い世代はもはや知らんやろ。海上保安庁の巡視船に漁船をぶつけた中国人工作員と見られる船長らを逮捕しときながら、時の菅直人首相の「超法規的」指示で、裁判にもかけられず、釈放、船長らは中国に帰国後、英雄として迎えられたという日本人としては国辱的事件やったのである。ウソや誇張やない証拠に当時の前原誠司外相が「菅直人首相の指示だった」とちゃんと証言しとんのである。一方の田母神氏とは航空自衛隊航空総隊司令官だった時代に今は無き赤坂プリンスホテルで開催された「日露戦争勝利100周年集会」で初めてお目にかかった。その後の航空幕僚長時代はこれまた今は無き「航空観閲式」で時の首相と並んでおられるところなどを撮影したくらいで、あの論文発表され、職を解かれたのちも数程度やが、テレビ番組などにお招きくださった。
お二人とも日本の空と海を守るというお仕事に就いていたこともあり、ワシの拙著「君たちはこの国をどう守るか」よりはるかに高度な分析と予測がなされており、中国の海洋進出とその横暴さについての予測は見事…・というか不幸にもその予測は的中されていた。流石というほかない。