ストライク アンド タクティカル マガジン 5月号 

ストライク アンド タクティカル マガジン 5月号
発行 (株)SATM
定価 1,900円(税別)

今回の「不肖・宮嶋写真館」は初めて海上自衛隊航空部隊の初飛行訓練に同乗させていただいた顛末を記させていただいた。毎年、年頭のミリタリー専門誌には富士山バックにした、かつてはP-3C、このところは国産のP-1哨戒機のきれいな編隊飛行写真が掲載されており、いつかはわしもこの目で見、取材したいと思うてて、念願叶い昨年もお願いしてたら、正月早々、あの能登での震災や。正月2日から19日間出ずっぱりで、キャンセルせざるを得ず、ようやく今年、搭乗が叶った。しかも前々日には本格的に降雨があったものの、当日は雲一つない晴天、こりゃあ、正月早々縁起エエ…と喜び勇んで海上自衛隊厚木航空基地に馳せ参じた。かつては厚木基地までは東横線やの相模鉄道やの乗り換えも多いは乗車時間も長かったもの、今は渋谷や新宿から厚木基地最寄り駅相鉄線「相模大塚駅」まで一本で行けるようになった…から鉄道しかないわと、ぬか喜びして気が付いた。集合は当然朝早い。なのに、そないに早くから頻繁に直行がでてないのである。始発乗れば、間に合うが、それでもギリギリ、で、結局やっぱり車で行くことになった。初飛行訓練ということもあり、海幕長も視察に訪れ、いざテイクオフしたら、相も変わらず、静かなエンジン音で快適な事、ほんっまに軍用機かいな…と疑いたくなるくらいやが、このP-1哨戒機は韓国のとても海軍とも呼べぬ奴らから、名を出すのも憚れるあの反日大統領の命を受け、この日本周辺海域を警戒監視飛行中にFC(火器管制)レーダー浴びせられたのである。これすなわち撃墜寸前やったのである。それくらい哨戒機を国産化できない韓国にとっては海上自衛隊の日本国産哨戒機は垂涎の的であり、憎悪の対象でもあったのである。快適そのものだったフライトやったが、よりによって富士山頂周りと火口上空だけ厚い雲に覆われ、これが富士かどうか見極められん状態なのに気づいた。もうこればっかはどうしようもない。自衛隊さんや富士山を恨むわけにもいかず、なんとか他のつっこみどころを捜すしかない、とふだんめったに目にすることない上空から目をこらすと、富士川や安倍川などの大河が干上がってしもうてるのである。今年春先から日本全国で続いた山火事はこの乾燥した気候が主原因やが、正月早々の干上がった大河はその不吉な前兆やったのかもしれん。