週刊ポスト 3月28日、4月4日号 

週刊ポスト 3月28日、4月4日号
発行 小学館
定価 570円(税込み)

久しぶりにプラモ特集にお招きいただいた。しかも専門誌でなく一般誌から。拙宅には記者の方2名が、カメラマンは大学ゼミのOBの太田真三先輩がお見えになった。記者のお一人もモデラーで話は尽きなく、太田先輩に促されるように話を打ち切らざるを得なかった。それにしても半世紀以上の趣味…となったら写真とほぼ同じ、写真ではプロになれたが、ワシにはプロモデラーはとても無理!本特集にもプロモデラーの金子辰也氏の伝説の作品「フラメンコ」がグラビア2Pに渡って紹介されている。この金子氏の作品の何が凄いって、その発想やろ。航空機のジオラマ、特にプロペラ機の飛行シーンちゅうんは基本無理や…なんて凡人による安易な絶望感ではとても思いつかんアイデアである。スゴイの一言に尽きる。海面から飛び上がっているようにしか見えん水上機が意外なとこで海面とつながっているのである。まあ解答は本誌を見て発見したほうが楽しみが増えるっちゅうもんや。
ただ本特集のタイトルに関して細かいこと言わせてもろたら、週刊ポストはミリタリー専門誌でも模型専門誌でもない一般誌やから、どうしても一般読者目線でタイトルを決められたと存ずるが、そりゃあ分る。しかしタイトルには「戦艦」とあるが、確かに「金剛」「大和」は戦艦だが、「雪風」「赤城」は戦艦でなく駆逐艦や空母やから、タイトルも「軍艦」とすれば、正確やったろうし、「戦闘機」もワシのお気に入りある「九九艦爆」も正確には艦上爆撃機やから本特集のタイトルにするには「軍用機」が正確な表現となるが、まあマニアの下らぬこだわりと一笑に付していただきたい。
他には後半のカラーグラビアでの特集「ラブホテルの文化史」が興味深い。しっかし、プラモの世界と同じく、どの世界にも専門家や研究を重ねている方々はいるものである。いや、決してバカにしてるわけではない。感心してるのである。