日本保守党 

日本保守党
著者 百田尚樹 有本香
発行 飛鳥新社
定価 1,650円(税込み)

言わずと知れた作家、百田尚樹代表とジャーナリスト有本香事務総長が設立した政党名である。昨年11月の総選挙では共同代表の前名古屋市長の河村たかし氏らが当選し、国政政党の要件を満たしたのはご存じの通りやが、本書の本編は代表の百田氏と事務総長の有本氏との対談形式でまとめられている。その後半第11章の「私たち、日本保守党を応援します!完全保存版」の各界からの応援メッセージの末席を不肖・宮嶋の名で汚させていただき、恐縮である。それにしても初の国政選挙で3議席も獲得とは驚きである。比べるのも恐縮やが、いまや絶滅寸前の社民党よりはるかに存在感をだした。ワシは応援メッセージでも触れた通り、百田氏とは若干の面識しかないが、その作品は「探偵ナイトスクープ」の放送作家以来のファンだった。「永遠のゼロ」はドラマは見なかったが、映画も原作も感動したし、本屋大賞とった「海賊と呼ばれた男」も映画ともども拝見したし、異色ともいえる「風の中のマリア」や「カエルの楽園」に至っては旧知の映画監督、高橋将嗣氏や産経新聞「正論」編集部の編集者とともに映画化権について新潮社の担当編集者も含めご相談に伺ったこともあった。すでに時代劇版かやくざ映画版双方の台本や配役案まで決まっておられたが、髙橋氏は映画化実現を見ることなく病に倒れ急逝された。百田氏と、ともにお目にかかった時は全くお元気やったのに…その無念は察して余りある。