発行 | 産経新聞社 |
---|---|
定価 | 950円(税込み) |
今回の「不肖・宮嶋の現場」は初めての海上自衛隊第4航空群による初飛行訓練での、P-1哨戒機への同乗取材である。これは参加機数は変わるが、毎年行われていたが、P-1哨戒機内のメディア同乗人数に制限があるため、なかなか取材が叶わなかった。実は昨年も予定しとったのが、あの能登半島震災でキャンセルせざるをえなかったという経緯があった。毎年正月には木更津駐屯地の「第1ヘリ団飛行初め」や「第1空挺団降下始め」等、訓練始めの取材が立て続くが、たいがい好天に恵まれる。この日も出発地の厚木基地や訓練空域の東海地方も快晴やったのである。いやがおうにも期待に胸膨らんだんやが、富士山頂上付近だけ厚い雲に覆われ写真で見たら、富士山かどうかも分らんのである。訓練フライトのP-1クルーからも「何か希望はございますか?」と聞かれ、思わず「あの雲を取り除いてくれ。」と頼むも、無理な願いであった。で、急遽、新たな被写体を上空から捜すことになった。この前々日、本格的降雨があったのにもかかわらず、上空から見れば、駿河湾に注ぎ込む富士川も安部川も渇水して、ほとんど小川のせせらぎ状態、これにP-1哨戒機を絡ませることにしたが、コース上どうしても逆光になってしまった。実はこのグラビアページに掲載されたカットもP-1の下に写っているのは安部川なんやが、ワシは5年ほど前には実際、水無川と化した安部川を富士山とをからめ地上から干上がった安部川上で撮影していた。この時も天候次第でベストポイントを捜し出し、満足いく一枚を撮るのに3日かかった。
他には国際政治学者のグレンコ・アンドリー氏の「ウクライナの戦いは終わらない」は熟読させていただいた。ワシはアンドリーさんとは「日本ジャーナル」というインターネットTV番組で2度ほど同席できる栄誉に恵まれた。2度もお目にかかりながら拙著「ウクライナ戦記」をお渡しできなかったので、次回があれば是非持参したい。