発行 | 産経新聞社 |
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定価 | 950円(税込み) |
今回も先月に続き「かが」が主役である。但し今回はわき役がいる。グラビアページにあるように、「かが」のとなりには米海軍の強襲揚陸艦「エセックス」が、この「エセックス」とは東日本大震災取材ではこれまた浅からぬ因縁が…というても恨みやないが、ある。詳しくは本書や拙著「再起 不肖・宮嶋が歩いた東日本大震災の記録」にあるがって、これも絶版なってしもたやないか…このエセックス、拙著「再起」では艦名書いてなかったというか、実際乗らなかったが、佐世保を母港としていた米海軍の強襲揚陸艦のそれが「エセックス」やったのである。エセックスが震災発生7日後に訓練中のマレーシアから駆けつけたのは宮城県気仙沼沖の大島、大島は東日本大震災発生直後の大津波の往復ビンタの襲撃を受けたうえ、対岸の気仙沼の火災が飛び火したのにもかかわらず、島のため孤立、人命救助に復旧が遅れていた。そこに来たのが海兵隊を乗せたまんまの「エセックス」やったのである。その献身的活動は、海兵隊がLCC(上陸用舟艇)で撤収する際、生き残った島民総出で、残った数少ない文具で手作りで作った星条旗や感謝の横断幕(日本語だったが)を打ち振るって見送ったほどやったのである。しっかし、そんな悲劇の中の数少ない美談を報じるメディアがほとんどおらんかったのである。因みにワシはおったで。ちゃんと拙著「再起」でも紹介させてもろうた通りである。