発行 | 産業経済新聞東京本社2024 |
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定価 | 一部140円 月ぎめ3,900円(税込み) |
今回の「話の肖像画」では写真週刊誌専属カメラマンを辞めるきっかけとなった「フィリピン政変」やその前後のことについて、語らせてもろた。カメラマン人生を変えた政変というか、28年間続いた大統領を亡命まで追い込んだから革命や。わしはフィリピン政変なかったらもう少し長くフライデーのカメラマンを続けるつまりやったし、最初の結婚も急ぐ必要もなかった。まあフライデー創刊後は日航機墜落事故や三浦和義氏の逮捕等重大事件や大事故がつづき、そのどれもにわしはろくな働きもできず、代わって先述の小原玲氏は代表作ともいえる作品を残している。もっとも小原氏はその結果報道カメラマンから早々と足を洗う結果となるんやが。その小原氏もこの世にいない。その小原氏がこれまた代表作を残す「天安門事件」もわしは行き遅れている。実は小原氏もわしのあと、フライデーを離れ、すぐにチリのピノチェト政権末期のチリに取材に行き、その後はマニラでワシや当時フィリピン在住だった今枝弘一氏らと合流、しばらく現地で共同生活を送ることになるが、結果肝心のフィリピン政変の瞬間は自身の結婚式のため行けず、今枝氏とともに東京から当日最終便でマニラに駆けつけたカメラマンたちだけがマラカニアン宮殿に市民とともに雪崩れ込むことができ、また後に彼らの武勇伝を聞かされるはめになった。当時、今枝氏をのぞき、ワシと小原氏は結婚直後、新妻を残し、当時から刺激的すぎるマニラで過ごすうちに、家庭を壊すはめになった。もっともワシの離婚の原因はマニラばかりでなく、ワシ自身の行いのせいなのは言うまでもない。
他には1面には「公道カート」が社会問題化してる記事が写真とともに掲載されている。ワシは仕事柄、渋谷では京王井の頭線から地下鉄半蔵門線に乗り換える機会が多く、スクランブル交差点を横断するが、その際もなんどかカートを見るがそれくらいすさまじい頻度で公道をあないな危ないもんが走っとるのである。それにしてもこの写真は秀逸というか、何をやっとるんど?あのカート転がしている輩どもは?こんなん野放ししてええの?電動キックボードといい、よくもまああないなヤバイ乗り物が公道堂々転がすばかりか、いちびりたおして、政治家は103万円よりこっちさき手をつけたほうが国民安心させれるで。