著者 | 門田隆将 |
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発行 | ワック(株) |
定価 | 1,500円(税別) |
さすが「緊急書き下し」と表紙にあるとおりにアクション早い。異例ずくめの自民党総裁選が終わって、首相初の外遊が終わったばっかにもう総裁選のドキュメントが単行本化された。著者とは会合の際、直接手渡しでいただいた。本書第5章にもある高市早苗候補の「誰かが命がけで守ってくれた未来」の逸話はすでに多方面に拡散され、このITオンチのワシの目にもすでに触れていたほどであった。そんな「早苗あれば憂いなし」といかなかった総裁選決選投票での大どんでん返しの裏側も本書は正確に記しているが、それにしても、読み進めるほどに、絶望感が募り、このままでは日本は終わってまう…と沈んでばかりもおられんわ。自民党政権は終わるかもしれんが、日本という国家はまだ辛うじて希望がある。著者は週刊新潮編集部のデスク出身やが、現役時代に付き合いはなかったが、新潮のカメラマンや記者など共通の知人が多く、お目にかかるたびに、昔話に華が咲く。石破政権やいまの「左翼革命」に疑問を感ずる方は必読である。