発行 | 産業経済新聞東京本社2024 |
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定価 | 一部140円 月ぎめ3,900円(税込み) |
今回の「話の肖像画」から大学入学後の生活、そりゃあ今からやと想像もできん厳しい中高生生活を送って一人でいきなし東京で暮らすんやから自由で楽しいキャンパスライフを想像してたが、全く逆。クラスには少ないが女子大生がいる…当たり前やが、それだけでバラ色のはずが、東京に進学してくる都内在住の大学生なんか明石が何県にあるかも興味ないし、それでもって自分は貧乏学生。毎日毎日いかに安く生活し、割のいいアルバイトを探すことに汲々していた。いまやとさしずめ闇バイトにひっかって…まあそれはないか、アルバイトは通学路でもあった西武池袋線のターミナル池袋のサンシャイン60の屋上展望フロアでの母校のOBが経営していた記念写真プチスタジオのカメラマンや結婚式のスナップ撮影、そのためすでに黒のダブルの礼服を買わざるを得なかったが、すぐに元がとれた。さらに写真と関係なければ、企業向けの引っ越し会社での荷物運び、これが夜間というても徹夜やと当時でも1万もらえた、あとはキャンパスが西武池袋線にあったから、終点の所沢球場(当時)の「獅子」という高級中華レストランのウェイターまでやっていた。ちなみに「獅子」は西武球場がライオンズのフランチャイズやから「獅子」の名であり、当時強豪チームだった西武ライオンズが所沢西武球場で優勝した時はこの「獅子」でビールかけをやっていた。
さらに不定期だったがドイツの老舗高級カメラメーカー「ローライ」や今はソニーにまとめられた「コニカ」の一眼レフカメラのデモンストレーター(大型量販店やカメラショーで商品の説明したり、販売もしてた)をやっていた。これがまあ地方にも行け、結構割がよかった。が、ローライのカメラは当時もかなり高価で今に至るも1台も買えなかった。大学4年になってやっと運転免許が取れたら広告写真事務所で撮影クルーの車の運転手なんかもやり、この仕事でけっこう地方に行かせてもろた。