発行 | 産業経済新聞東京本社2024 |
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定価 | 一部140円 月ぎめ3,900円(税込み) |
今回の「話の肖像画」は高校時代、R.キャパの「ちょっとぴんぼけ」を読み、報道写真家にあこがれたものの、どうやったらカメラマンになれるのかすら分らず、志望大学も絞れず、ただやみくもに受験勉強のいかに点をとるかばかり教えられる日々を送っていた。スポーツに秀でてたわけでも音楽の才能が全くない事も自覚しており、ただ写真撮り、その後すぐ暗室に籠り、現像液の中で自分の作品…とも呼ぶ価値もない映像が浮かび上がる瞬間にのみ喜びを感じていた。この連載の中で母校のみならず、スパルタ教育の弊害を説いてきたこともあるが、一番の弊害は12歳から18歳までという人生の中で一番多感な時期に男だけの世界に身を置き続け、普通の中高生が経験できるあらゆる娯楽から遠ざけられたことで屈折した女性観が芽生えたことやないかと…いや、それはワシだけか…と。たしかに男女交際は受験勉強の最大の敵かもしれん。デートや恋愛ごっこなんぞ、大学行ったら、すきなだけできるから、受験勉強中は禁欲やというのも分らんでもないかもしれんが、12歳から18歳までで経験できる同世代の女性との付き合い…というか対処方法を全く知らず、いきなし、若い女性がまわりに普通にいるキャンパスや社会に放り込まれると誤った女性観が芽生えたのかと、現在なんとか自覚できる。最初の結婚の失敗はそのせい…ではないわ。中高の同級生では一度の結婚でいまは幸せな家庭を築いている者のほうがはるかに多い。他には一面には小池都知事が3選の一報が掲載されている。もはや彼女の学歴を問うものはもはやおらんのかいな…