弾道ミサイルが日本を襲う 

弾道ミサイルが日本を襲う
著者 能勢伸之
発行 (株)幻冬舎ルネッサンス
定価 857円(税別)

まさに北朝鮮からの弾道ミサイルが日本列島上空を飛び越していったその日である。今回はICBMしかもロフテッド軌道というらしく、今までで最長の1時間半以上飛んで北海道沖に落下した。本書はそんなミサイルとはそもそもなんぞや?というシロート衆への初歩的な問題から国際政治情勢までからめた専門的観点からもミサイルがらみの様々な問題を懇切丁寧に教えてくださっている。それにしても北朝鮮がICBM,つまり大陸間弾道ミサイル打ち上げよったとは…いや別に驚かへんで。北朝鮮はウクライナに万単位の兵力を派遣した見返りにロシアにでっかい恩売りよったのである。あの独裁者3代目にとっては自国の兵隊の命なんぞスプーン一杯の飯粒より軽いのである。それでロシアのミサイル技術や核兵器ノウハウが手に入る丸儲けや。これからも日本海は、いや列島飛び越えた太平洋も北のミサイルの実験場かつゴミ捨て場と化すはず、それに対し我らの新首相は遺憾としかよう言わんのである。さて著者とは本書のプロフィールにもあるが、空爆下のベオグラードという非常時にお会いした。現フジテレビ解説委員の著者だが、当時は一記者だった著者がよくぞ単身ベオグラードまでお越しになったもんである。あの時も在新ユーゴスラビア日本大使から新聞、テレビの特派員や記者はホテルの宴会にご招待されたが、ワシらフリーはガン無視。著者からその情報を聞き、招かれてもいない宴会に顔出したが、同じ日本人として差別もできず、大使館員からいやいや席に通された。なつかしいかつ怖かった日々でしたあな。