発行 | (株)SATM |
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定価 | 2,090円(税込み) |
今回も能登震災、発生が元日の真冬から真夏にと季節も変わり、作品の雰囲気もガラッと変わった。とはいうものの、被害の激しかった半島先端部の輪島市、珠洲市の沿岸部の震災発生直後と全く変わらぬ惨状はそのまんま、人の姿が見えぬゴースト・タウンのままである。自衛隊の災害派遣と数は決して多いとは言えぬボランティアの活動がもくもくと続けられているように見えるが、いや、公費による解体作業や震災瓦礫集積所なんかでも活動は続いてるで。それが全然目立たんのである。中央からの取材も月初めの節目程度、アリバイ工作のようにタレントキャスターがしらじらしいインタビューを交わす程度、-あれやったら糊の効いた、シミ一つない防災服で避難所で笑顔で赤ん坊を抱きかかえる政治家と変わりないやんけ。いやいやテレビ局のにならず、雑誌メディアも有事である災害派遣にはあまり興味がないようで、訓練には欠かさず取材に来るのに。まあそれやからワシみたいなのにお呼びがかかるんやけどな。