月刊「正論」 10月号 

月刊「正論」 10月号
発行 産経新聞社
定価 950円(税込み)

今回の連載はフランスの宇宙航空軍の「ラファール」戦闘機。実はラファール戦闘機の「正論」登場は初めてでなく、インド洋での日仏米豪海軍による共同訓練での参加艦艇での一つ、仏海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」艦上で海軍型ではあるが「ラファールM」の発着艦は間近で取材したことならある。が、空軍型の「ラファール」をじっくり。しかも日本で見るような日が来るとは夢にも思えんかった。まあじっくりというても、さらーとしか見れんかったのはいつもの通りであったが。フランスは現在、航空宇宙軍と名乗り、宇宙空間にまでその活動域を広げており、世界の空軍はこれからはそれを倣いつぎつぎに宇宙軍をあらたに創設する傾向にあり、われらが航空自衛隊にも「宇宙作戦団」が改編された。それにしても掲載された自分の写真を見て情けなくなる。なんの工夫もない。下から上空をパスする「ラファール」の2機編隊を撮ったという今のカメラ技術では小学生でも撮れる。やはり、わしらプロは下界に降りてくる直前や降りてきてから人なんかにからめて絵作りして考えさせられたり、くすっと笑いがこみ上げてくるようなカットを狙い頭を使う。まあ飛んでる姿が本来の航空機の姿と言われればその通りで、徳永克彦氏のような神業があればそんなカットも狙うんやが、残念ながらとてもそんな領域には及びもつかず、したからのケツを見上げるカットとなった。