月刊「正論」9月号 

月刊「正論」9月号
発行 産経新聞社
定価 950円(税込み)

今回の連載はトルコ海軍の軍艦の東京入港についての取材であった。実は今年夏から秋にかけてはNATO(北大西洋条約機構)諸国はじめ外国艦艇の東京、横須賀入港が続いており、できればそれ以外の地でのイベントがあればそちらで取材したかった。もっともトルコもいまやNATOの一員、この連載の現場の東京港前には和歌山県の串本に、このあとは広島の呉にも予定だったため、どちらかというと慰霊祭等が行われる和歌山での地上イベントも含め取材希望出したんやが、なんと和歌山での地上取材はトルコ大使館の仕切りで、地元メディアと記者クラブ所属の新聞社、テレビ局のみ取材が許可された。なんで地方都市の串本でのイベント…というたら、串本には失礼極まりないとおもうが、とにっかくトルコ大使館の決定というので、ワシの写真取材は許可されんかったので、和歌山行きはあきらめた。まあ相手が相手なら強引なやりかたもありなんやろうが、慰霊祭、しかも日本トルコの友好のきっかけとなった「エルトゥールル号事件」の慰霊祭やし。実際慰霊祭には和歌山県知事から在日トルコ大使、宮様まで出席された。ただ東京国際クルーズターミナルでの一般公開も大盛況であった。わしらの目を引いたのは警備に立っていた当直士官が首からトルコでライセンス生産されたMP-5を胸に抱えていたことや、艦体四隅に「ヒトラーのひき肉機」とも呼ばれていたMG機関銃の現代版がしっかり設置されていたことであろう。