月刊 Will 7月号

月刊 Will 7月号
■発行 ワック(株)
■定価 1,000円(税込み)

今やカラーグラビアページをまとめて10Pも与えてくれる数少ない媒体となったWillであるが、今回は「元日から3カ月後の能登」、あの凍てつくような元日から3カ月、やっとこさ春が訪れようとしていた能登の特集を組んでいただいた。また3カ月たったと当時ですら、自衛隊は東日本大震災時に次ぐ長期災害派遣になりつつあり、半年過ぎた今は最長の災害派遣を更新中、いまも断水が続く珠洲市で給水、入浴支援が続いている。今回は正月後2度にわたり、3月と4月の能登を取材、のと里山鉄道の「桜駅」ともいわれる能登鹿島駅や天皇皇后両陛下による2度目の被災地訪問も取材でき、まさに遅れていた春を両陛下が運んで下さり、能登半島に桜が咲き乱れた感があった。それにしても能登半島は長い。半島を縦断している、唯一の自動車専用道路「のと里山海道」は当時輪島方面への一方通行、いたるところで道路崩壊を起こしていた。半島沿岸部を取り囲むように走る国道249号もいまだ一部は通行止め、迂回を余儀なくされていた…が、7月17日、「のと里山海道」は対面通行、一部片側1車線ながら両方向再開した。これで輪島から金沢方面へ南下する唯一のルートとなっている穴水町を抜ける国道249号線の殺人的渋滞もちょっとは緩和されるかと期待し、先日4度目になる能登取材にでかけたが、発生から6カ月の節目を迎えても平日夕方5時というもっとも渋滞する時間帯をむかえても、穴水町を含む249号線が全然渋滞もせず、ストレスなしで走れたのである。これは道路の復旧が進んだということが大きいがいまだ、大阪万博に重機やダンプが回され、能登では不足しとるからであろうか?いや、やはり、能登で足りないのは機械や車両、資材より人手ではなかろうか。いったいいつになれば能登は復興するのやろうか?これが災害国日本の底力を見せたと胸張って言えるのやろか?