正論 6月号

正論 6月号
■発行 産経新聞社
■定価 950円(税込み)

今回の連載は震災発生から三カ月ぶりの、いや二か月と一週間ぶりの能登である。元旦に発生したから、それからは三カ月になるが。三カ月たってもまるで時計の針が止まったかのような光景が、このグラビアページだった。輪島の朝市通りさえも通りは瓦礫がかたずけられ、車が通れるようになったるけど、珠洲市の鵜飼地区はまあ軽自動車は通れそうやけど、ランクルクラスはとても無理なほど、液状化現象で足下が泥まみれのうえ、マンホールが1m以上飛び出たまんま、いったい、石川県は、国はなにやっとんや?と首かしげるほど復興のスピード感が感じられんのである。元日早々明石の実家からハッチバックのファミリーカーで行き、2度にわたるパンクで時間と手間をとられたので、今回は東京からランクル転がして行ったのである。被災地ではなにかと頼もしいと思われるSUV車だが瓦礫が道路にはみ出し、道路幅が狭くなっている箇所では軽自動車のほうがなにかと小回りが効くと、今回の能登震災では思い知らされた。結局、2回目の能登取材では目当ての桜シーズンにはちょっと早すぎ、一旦東京に戻ることにして車を能登に置いたままにしようと考え、ふと迷った。実は能登半島には「のと里山空港」があるのは知られているが、今回の震災で大きな被害を出し、今は東京便が一日一往復、震災発生当初も空港ターミナルは復興関係者が宿泊していたとおり、被災地に最も近い空港である。駐車場も無料なんやが、そういうわけで、東京からのアクセスがまだ不安があった。小松空港は全日空のドル箱路線で便も多く、被災地にも近い。取材のベースにする金沢から一番近いが、駐車場が有料であるが、そんに高価でもない。さらに能登半島付え根に近いのは富山空港がある。小松ほど便は多くないが、駐車場が無料であり、小松空港からさほど距離も変わらんうえ、インフラが確立した富山をベースにするなら便利である。。さらにさらに金沢には北陸新幹線も震災発生直後から再開され、東京から「かがやき」で長野経由で2時間ちょいとまあアクセスが多く便利である。これほど能登へのアクセスは充実しとるのに、なんでこないに復興がおくれとるんかいな!そや、日本人は北陸に行こう。そして金を落とそう。温泉も多いわ、海の幸や山の幸も豊富で旨い。皆さんも海外は今円安で高くつくうえ、なにかとトラブルも多いので次の休みには能登がお薦めやで。