まもり

まもり
■発行 大阪防衛協会

防衛大学の日々の写真展以来、懇意にさせていただいた、大阪防衛協会の会長さんからご依頼で能登半島震災のアクチュアルな災害派遣の作品を用意させていただき、大きく扱ってくださった。紙面には防衛相提供の写真も掲載されている。それにしても写真を見かえすたびに、あの極寒の半島での被災地を思い出す。
積雪でべちゃべちゃの中学校のグラウンドに着陸した航空自衛隊のCH-47「チヌーク」ヘリコプターに消防隊により点滴につながれた重症患者がつぎつぎ運びこまれる様に出くわしたと際はその悪天候が少しでも収まり、全員が助かりますよう天を仰いだ。残り少なくなったカメラマン人生であと何度こんな悲劇を記録せなあかんのか、しかし訓練ではよく見る急患移送だが、こういう悲観的に準備した装備や訓練がまた不幸にもアクチュアルで実際いきる日がまた必ずやってくる。しかも近い将来に。