J WINGS 2024年4月号(No.308)

J WINGS 2024年4月号(No.308)
■発行 イカロス出版(株)
■定価 1,540円(税込み)

今回は訓練でも演習でもない。アクチュアル(有事)な任務である。今回の能登半島震災では根元の細い能登半島の先端部に震源や被災地が集中、またその半島が急斜面の山地が沿岸部まで迫り平地が少ないという地理的条件が重なり、被災地に通じる陸路が地震による土砂崩れや地割れなんかでことごとく寸断、震災発生直後からしばらくは被災地である半島先端部に通じる陸路がわずか一本だけであったのである。当然その一本の陸路も無傷なわけない。ところどころ脇道のほっそい畦道に迂回したり、山道に逃げたり、片側交互通行やったりと、そんなんが金沢から100キロや。そこに人命救助のためまた復旧、復興のための自衛隊、警察、消防、自治体の緊急車両が通るのである。被災地からは動ける住民が決死の思いで脱出してくるのである。当然渋滞する。それも殺人的渋滞。そんなときこそ450機以上のヘリ、プラス9機のティルトローター機「オスプレイ」プラス30機以上の固定翼輸送機を保有する陸海空自衛隊航空部隊と海上自衛隊輸送艦部隊の出番である。というか自衛隊にしか出来んのである。これほど長時間不眠不休でヘリ運用できるんは。特に孤立集落からの住民避難では足場の不安定な休耕田なんか離着陸せなあかん。普段から雪面や不整地に離着陸でけるようソリ履かせたUH−1ヘリが特に大活躍や。しかし、皮肉にも今回の能登半島震災でも自衛隊に対する国民の理解は深まることになったが、ほんまはそんな機会なんかこんほうが国民にとっては幸せなんやが、次も天災は必ずやってくる。しかも近い将来。災害だけやない。このご時勢や。あえて国名出さんが日本が災害にあえいでいる時こそ侵略のチャンスととらえる敵国も日本の周囲には4つほどあるのである。もちろんそんな日が来ないにこしたあことないが、備えだけはしとくべきやろ。