産経新聞 1月25日号

産経新聞 1月25日号 産経新聞 1月25日号
■発行 産業経済新聞東京本社2023
■定価 一部140円 月ぎめ3,900円(税込み)

今年はとんでもない年になりそうや…日本人だれもが耳を疑った元日の地震、津波警報。それは13年前の東日本大震災を思い起こさせた。しかし悪いことは重なるもんや。なんで日本人だけがこんな目に、しかも能登の民にこないな災難をもたらすんやって、なんと翌日には羽田空港ではその能登に向かう海上保安庁機とJAL機が衝突、火だるまになった2機の映像を能登で見てますます暗くなったが、その時はは能登でできることを今やるだけや、カメラマンとして、となんとか我が身を震いたたせた。そして、本号発売日の前日である。1面にもある通り、普段から豪雪の岐阜県関ケ原の名神高速道路上などで車が大雪のため立往生、命の危険が迫ると能登に続き、岐阜県にも自衛隊の災害派遣命令が下った。しかも岐阜に派遣されたのは正月2日、3日に輪島市の被災地で人命救助や孤立集落からの住民救出にあたっていた陸上自衛隊第10師団の第35普通科連隊、その方々であったのである。第10師団には昨年10月、「74式戦車最後の勇姿」の取材でそのホーム愛知県守山駐屯地で会いまみえたばっかだったのである。その猛者どもとまさか極寒の能登の被災地で再び目にするとは夢にも見んかった。関ケ原の豪雪災害派遣では幸いにも犠牲者が出んかったが、ほんま災難は重なるもんである。自衛隊に休息の日は当分きそうにないか。