世界の戦車 JグランドEX

世界の戦車 JグランドEX
■発行 イカロス出版(株)
■定価 2,200円(税込み)

日本人誰もが耳を疑った今年の元日の地震そして津波警報。わしも四国は道後温泉で一風呂直前にその一報に触れ、即能登にむかうことになったんやが、その際の恐怖と不安は今も忘れられん…というても倒壊家屋に閉じ込められ、暗黒と極寒の下いつ来るかも知れぬ救助を待っていた能登の民の苦難と恐怖に比べたらかわいいもんである。
しかし、こんな大災害発生にもかかわらず、我々報道する側の初動は迅速とは言い難かったんちゃうやろか。新聞、テレビは別として紙の媒体もますます減少傾向、わしらフリーの発表できる場も少なくなる一方である。そんな雑誌不遇の年明けに今回の能登半島震災は発生した。なんとか震災発生翌日には最も被害の大きかった輪島市に入れたが、同業者と顔を合わせたのはさらにその翌朝、それ以降も見るのは現地メデイアばかりであった。それほど奥能登へのアクセスは困難を極めた。通信事情も悪く、なんとか携帯やネットに繋がる地域に出ても、写真提供の打診してくるメディアもほとんどなく、そんな苦難の日々を続けながら、写真掲載を打診してくださったのはミリタリー専門誌が多かった。こんかいのJ?GROUNDも表紙にあるように一応ムックである。各国の主力戦車の解説の合間に被災地で不眠不休で人命救助に震災からの復旧復興にあたる自衛隊員にスポットを当てた。それにしても奥能登はこれが同じ本州かと疑いたくなるほどの極寒であった。