J Ships（ジェイ シップス）　2024 VOL.115 4月号

■発行	イカロス出版（株）
■定価	1,760円（税込み）

今回のJシップスの特集は、こんな能登半島震災を予期していたわけでもないやろが、海上自衛隊の実任務である。実任務すなわち訓練でも演習でもない有事をさすが、戦後79年日本が戦禍に巻き込まれていないので有事といえば、災害派遣や国際緊急援助隊になる。思い返せば1991年、自衛隊初の実任務海外派遣となった「ペルシャ湾での機雷掃海任務」以来、ワシはほとんどの自衛隊の海外派遣に同行したことになる。PKO（国連平和維持活動）にいたっては1992年のカンボジアへの施設部隊派遣以来皆勤賞や。
しかし、今回の特集でも一番近々の実任務ということで、能登半島震災がトップに掲載された。たいしたスクープ性もないが、実任務とはそういう地味なもんである。ミリタリー専門誌のなかでも「シップス」とあるとおり、海軍や海上自衛隊がメインとなり、今回の能登半島への災害派遣での実任務も陸路が閉ざされ、孤立した集落への輸送艦を使った揚陸作戦がメインになった。