月刊Will 4月号

月刊Will 4月号
■発行 ワック(株)
■定価 1,000円(税込み)

今月は先月に続いてでもないんやが、フリー・アナウンサーの桜林美佐さんとの「能登半島震災への自衛隊災害派遣」について、あつかましくも対談させていただいた。桜林さんは不肖・宮嶋の大学の後輩にもあたるが、安全保障に関する執筆、ご著書も多い。さっそく余談で申し訳ないはそのかわいい後輩から最近個人的にお祝い事があったと対談後告白された。めでたいことであり、先輩としても喜びに耐えん。さて対談やが、ワシの写真も多く使っていただいた。実はこの対談後二度能登を訪れたが、全く復興が進んでおらん状況にびっくりしたんやが、まだこの対談時は自衛隊、消防、警察による行方不明者捜索、孤立集落からの避難支援は続いていた。さらにやが、珠洲市の給食支援は3月末で終了したが、いまだ奥能登での自衛隊による給水、給食、入浴支援は続いている。政府が目標としていた4月末までには半島全域での断水解消は結局空手形となり、5月に入っても珠洲市や輪島市の沿岸部では断水が続き、いまだ2000人以上の住民が不便な避難所生活を続けているのである。さらに今回の能登半島への自衛隊の災害派遣での能力、技術に国民の関心が集まったが、やはり無知な政治家が足を引っ張るのも毎度のこと、東日本大震災や、熊本地震の際のようになぜ数万単位で部隊を派遣せんのやと。これは行ったもんしか分らんかったが、奥能登は海岸線近くまで急斜面の山地が迫り平地が少ないのである。しかもあっても地震により狭い道路がことごとく崩落、土砂崩れ、地すべり、地割れで使いもんにならんかったのである。しかし国民の自衛隊に対する関心や理解がまた深まったんはええとしてもやが、そもそも自衛隊の本分は災害派遣やないのである。国防なのである。そのための訓練や装備が災害派遣にも活きただけなのである。今回の対談でも桜林さんとともにそれは強調されていた。
ほかにはカラーグラビアの「SZUNA]氏による「TOKYO MOONLIGHT」がすごい。べつにムーンライトというても月明りだけやなく、夜景をダイナミックに押さえている。いったいどこから、どうやって撮ったのかワシらプロでも分らん。データ教えてほしいが、企業秘密やろなあ。しかし、天候に恵まれた日を狙い、計算しつくされたアングルとレンズチョイス、見事の一言である。