■発行 | 産経新聞社 |
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■定価 | 950円(税込み) |
今回は8月9日に納沙布岬にまで馳せ参じ、見てきました。北方領土をこの目で、しっかりと。日本列島から一番近い北方領土は歯舞群島の貝殻島。実に納沙布岬から3.7キロ。その貝殻島の灯台の天辺に巨大なロシア国旗が翻っているのが、7月末に確認されたという一報に触れ、こりゃあ日本の一大事と納沙布岬までやってきたのである。折しも8月9日は78年前のこの日、今のロシアがソ連と名乗っていた国家が日本との間で締結していた中立条約を一方的に破棄し満州に雪崩れ込んできた日。そこにいた軍民合わせた57万人以上の日本人を極寒のシベリアや灼熱の中央アジアで強制労働を強い、実に6万人以上が飢えや疲労で祖国に再び帰ることなく、非業の死を遂げたのである。さらにさらに8月15日、日本がポツダム宣言を受諾、無条件降伏を受け入れたのち8月28日突如、わが国固有の北方領土に侵攻、そこで暮らしていた1万7千人以上の日本人の財産を奪った挙句、強制退去させたのである。これがどれほど非道なことか、実は北方領土を構成する択捉島と国後島は「日本列島」で最大、第2の面積があるでっかい島なのである。つまり我が故郷の淡路島どころか、沖縄本島よりでかいのである。もちろん世界最大の国土を誇るロシアからしたら、とるに足らん島やが、これまでは日本に返還をちらつかせては経済援助の名のもといくらでも金を引っ張れる大事な金づるであった。今回納沙布岬からわずか3.7キロにある貝殻島も北方領土を構成する歯舞群島のひとつである。
そういうわけで納沙布岬には官民様々な団体が望郷の碑を建立している。そういうところで今回8月9日に慰霊祭が執り行われた。ただ地元根室市長はじめ北海道知事も国会議員からも政治家は参列者はゼロ。グラビア写真の母娘も民間人の有志の方である。なお母の襟には白黒で分りずらいがZ旗のバッヂが見てとれる。