J ships(ジェイ・シップス)2023年 8月号

J ships(ジェイ・シップス)2023年 8月号
■発行 イカロス出版
■定価 1,600円(税別)

日本を代表するミリタリー・ヴィジュアル誌の「Media Information」のコーナーの書評欄に拙著「Glorious Fleet(日出ずる艦隊)」を紹介していただいた。拙著は海上自衛隊創設70周年を記念した写真集だが本号の特集は米海軍。本号を拝読するまでもなく、あらためて米海軍のスケールの大きさが実感できる。なんちゅうても海軍だけの兵力だけで33万5千人、陸海空自衛隊をあわせた人員よりはるかにでかいどころか、あの中国海軍よりでかいのである。その自他ともに認める最強の米海軍のシンボル的な存在が見える11隻の10万トン超の原子力空母とそれらと行動をともにする空母戦闘群さらに、見えない14隻のオハイオ級戦略ミサイル原子力潜水艦に30隻のロサンジェルス級、シーウルフ級の攻撃型原潜に21隻のヴァージニア級の原潜であろう。もうこれだけで、中国やろうが、ロシアや北朝鮮が束になってかかっても敵わない。ちなみに米海軍の潜水艦はすべて原子力動力、潜水艦といえば、原潜なのである。さらにちなみに空母も現役のはすべて原子力動力、護衛する駆逐艦はすべてイージス艦である。もっとすごいことはアメリカはこんな戦力を戦後もずうと維持するばかりか、ベトナム、湾岸等度重なる実戦を通じて運用のノウハウを蓄積し続けているこいとである。
先日世に出たばかりの拙著、伊藤祐靖氏との共著での対談でも米海軍の空母にしばらく搭乗していた伊藤氏は米軍の組織力と教育の秀逸さを訴えておられた。