来説説媒体的流言

来説説媒体的流言
■著者 宮嶋茂樹
■発行 新星出版社
■定価 18.00元(税別?)

河出書房新社から発行された拙著「メディアのウソ教えたる」が中国語版が出版された。本書は高校の教科書等に使用されるなど意外な売れ筋をみせたが、まさか中国語版まで出るとは想像もしてなかった。しかし漢字が簡体字のため、説とか流のような文字は同じ字がないため、かわりに日本語の当用漢字の「説」とか「流」を当てるしかなかった。パソコンで打つ場合はいったいどないするんやろ?ワシの名前も宮嶋でもなく宮島でもなく、簡体字では島に似た字であった。本書は簡体字からも分るように中国語といっても中国大陸の中華人民共和国で使われている簡体字である。しかも海賊版でもなく親本を出版した河出書房新社や著者であるワシにも事前に承諾を求められ、同意したのである。メディア操作や誘導といえば、まさに現在の中国共産党政府の十八番(おはこ)である。文化大革命の名のもとによる人民虐待も天安門事件も中国大陸ではなかったことになっているし、つい先日7月1日には「反スパイ法」が何の討議もないまま施工された。それによると、当局の一方的な判断で「スパイ行為」とされたら、逮捕、刑事罰を課せられるようになったのである。そんな国で拙著がほんまに書店で販売されとるんやろうか?ワシが北京行ってこの目で見れればいいんやが、そうもいかん。どれほど売れているんやろうか。読者層はどうなんやろか興味が尽きない。