月刊 ウィル 8月号

月刊 ウィル 8月号
■発行 ワック(株)
■定価 950円(税込み)

いやあ、こないにコロナ禍が長引くとは・・・去年のいまごろもそやったやんけ。もう2年近くになりよるか・・・カメラマンにとってこれほど受難の日々が続くとは去年は思いもせんかった。必然「他人(ひと)の不幸でメシ食っている」といわれる業界やがこっちも散々な不幸な目にあってるで。それでも「コロナ禍で人が死んでるのにや、カメラマンや記者は死んでるわけやあるまいし」ってとんだ誤解やで。儲かってるんはテレビや新聞記事に出ずっぱりの専門家のセンセイ方や反政府コメンテーターの一部記者の方々や。わしらイベントの中止や延期で撮影の場がない、すなわち仕事や作品発表の場がクラスター起こすやの言われなき非難浴び散々や。それでも新コロや医療崩壊で持病が悪化して亡くなられた方々よりまだまだマシやと唇噛んで生き延びてるんやで。でそんなときにかような「コロナ禍での自衛隊の活動」というテーマで作品発表の場が与えられたのはありがたい限りである。この場がなかったら、二度と陽の目を見れなかった作品も晴れの舞台が与えられ、なによりであった。特に航空自衛隊アクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の五色のカラースモークでの五輪シンボルの展示飛行、これ全く同じカットが週刊文春グラビアでも掲載されたが、残念なことにモノクログラビアページ、それが今回堂々のカラーグラビアで陽の目を見たのである。それにしても聖火が日本にきたのは一昨年のこの日の翌々日の3月19日、JALとANAとの協同特別便で。そしてついこないだの7月23日の東京五輪2020開会式当日、この3回だけである。ブルーインパルスがカラースモークを焚いて五輪マークを大空に描いたのは。そのどれもが天候がいまひとつ。一番良く見えたのがこの3月17日やったのである。この日もあいにくの曇天、しかしほとんど無風、さらにカラースモークだったために背景が白い雲でも識別がでけたのである。これが東京五輪1964のときみたいな白スモークやったらやっぱり見えんかったやろ。次の機会は8月24日、パラリンピック開会式の日、こんどこそ晴れてくれるよう照る照る坊主に祈っとこ。