正論 7月号

正論 7月号
■発行 産経新聞社
■定価 900円(税込み)

今回の連載は日米仏豪の連合国艦隊である。それにしてもコロナが憎い。こんな一見の価値ある演習が見れんのである。演習海域は東シナ海海域、各国海軍の艦艇に同乗するしか取材できんやないか。それが新コロのせいで、船に同乗どころか各国海軍艦艇が停泊している佐世保基地の入場すらかなわんかったのである。海上自衛隊も米軍も。それでも一応報道カメラマンや。立ち入りが許されんのなら高いとこやら、低いとこからでも見えるとこから撮っっちゃろやないけ。といわけで、佐世保まで行ってきましたで。出港翌日には陸上自衛隊霧島演習場で同じ連合国の地上部隊の取材があるから、長崎から鹿児島までの移動である。九州以外の人はピンと来ないやろが、長崎ー鹿児島間というたら、東京ー仙台間とはぼ同じや。機材は山とある。九州新幹線で移動しよ思うたら、3回は乗り換えで、待ち合わせ時間も結構ある。飛行機も直行便なし、フェリーもない。どないしよ?で結局長崎空港で借りたレンタカーで行くことになった。でもまあこれは想定内やろ。想定外は長崎で借りたレンタカーの鹿児島での乗り捨て料金、これが2万円以上というか3万近いのである。いやあ鹿児島の仕事終わったあと長崎空港まで返しにいこかとも思うたが、燃料代や高速代がかさむしということで鹿児島空港店で泣く泣く乗り越し料を払った。今回の取材も艦艇専門のアマチュアカメラマンのお世話になった。いっつも基地内でノホホンと撮っており基地外ではどこが迫力あるカットが撮れるポイントなんか考えてもおらんかった。実は佐世保は天然の良港やが真珠湾と同じように佐世保湾奥深くに位置しており、また長崎空港のある大村湾もその入り口は西彼杵(にしそのぎ)半島と向後崎灯台のせっまいせっまい水道が唯一の出入り口、海上自衛隊、米軍の原子力空母も民間の船舶もぜーんぶこのせっまい水道を通らないと外海に出れないのである。当然旅順港閉塞作戦ではないが、ここに座礁でもされたり、スカパフローみたいに潜水艦に潜入されて攻撃されたら、佐世保基地はどえらいことになるので、海上自衛隊の警備所や灯台が設置されている。で、とうぜんそこで待ち構えれば、近くでド迫力ある姿が狙える・・・はあくまで理論上のこと。午前中は出港していく前からのアングルは逆光、しかも気温と水温差から霞む。しかも灯台側は海上自衛隊敷地も多く立ち入りがややこしい。そこでファンの方々のご経験にお頼りさせていただいた。詳しい場所は混雑になったら、ご近所迷惑やから、言えんが。今回の佐世保基地内のカットも実は基地外から撮影した。いっやあ軍艦は意外と大きい。外からも結構ええとこあるもんである。