正論 1月号

正論 1月号
■発行産経新聞社
■定価900円(税込み)

いやあ!久しぶりに集ったやん、見たで。さすが広大な北海道や。この年はあの毎年富士の裾野で火砲の実弾バンバンぶっ放す「富士総合火力演習」略して「総火演」が無観客のうえ、取材は代表、つまりわしらみたいな「渡り鳥」フリーは立ち入りお断りやったので、こうも広々したとこでまるまる4日間に渡って戦車の実弾射撃競技会見れるのはホンマうれしかった。ワシはじつはこの北海道大演習場で繰り広げられてる「戦車競技会」初めて見たが、そのずっと前からすごいから一度取材にお越しくださいと、誘われとった。いっやあ、ホンマ来て、見て、撮ってよかったわ。気候も寒かったけど、まだ雪降る前やったし。この取材の醍醐味はやはり実弾射撃する戦車小隊とAPC(装甲車)を併走させながら、撮れることである。これがまあむずかしい。ホンマは明かしたないけど、チャンス半順光になる早朝8時まで。それ以降はモロ逆光続きになり、チャンスはむしろ雲が低く垂れ込め、射撃時の閃光が目立つ悪天候のほうが多いんやが、まあこの北海道の晩秋は紅葉が目立つ秋晴れが多い。しかもこの北海道大演習場での射撃取材ではドローン取材が認められるのである。しかも自己責任やが、結構射撃の瞬間も近くに寄れるのである。ただし90式、10式戦車ともに120mm滑空砲の実弾射撃時の衝撃はすさまじい。あんなちっちゃいドローンなんか打ち所悪かったら、ストンと落ちたら、泥にとられ二度と飛び上がれん。当然回収はその日の射撃終了の夕方までできんから、その間にキャタピラの錆びになる。まあそれでもせっかくの機会やからと、ワシはドローンやらんから、地元北海道新聞の紹介で地元のドローン使いをお願いしたら、まあこれがおもろい絵が撮れたのである。この取材媒体やった週刊文春では残念ながら使用せんかったから、ご自分の宣伝素材として大いに役に立ったと信じたい。