正論 2020年 1月号

正論 2020年 1月号
■発行産経新聞社
■定価900円(税込み)

消費税が10パーに上がったせいもあるが、本号も定価で900円、千円弱、ごくごく真っ当な生活を送る日本人にとっては昼飯代プラス喫茶店のコーヒー代に匹敵するお金をはたいても読みたい・・・という連載を目指し毎度がんばってますけど、いっかな単行本化される気配もないやんけ。まあこれも出版不況っちゅうより、ワシの甲斐性の無さが原因や。で、今回の連載は「正論」では2回目の香港ネタ・・・っちゅうても舞台は東京渋谷や。また懲りずに行ったがな。ハロウィンの渋谷に。ホンマうんざりや。本番・・・て言うの?10月末?これは暦上週末やないからというんで、その前週の週末に行ったがな。ホンマ疲れる。特に五十路すぎのこの体には。いっやあ年々ど派手っちゅうか悪趣味になっとるやんけ。いったい何がおもろいんやろ?あんなカッコして街中、しかも帝都やで。練り歩くんが?なかにはホンマ頭だいじょうぶか?みたいなカッコもおるし、「フリーハグ」やの「フリーキス」やの紙切れ掲げて誰かまわず、ちゅうしたり、乳繰り合おうとしとる変態もおったが、さすがにそいつらは相手にされてないように見えたんやが、やっぱ一晩おるうちにエエ思いもしたんよろか?いやあわし女性への性暴力はあかん立場やけど、あないな渋谷の動きとれんほどの人ごみにやで、若いねえちゃんがミヌスカポリスやのミニスカ看護士やの裸同然のカッコして飛び込んで、なんも起こらんはずないやん。仮装してようが、してまいが、当然若い元気なにいちゃんもそんなねえちゃん目当てに関東中いや、外国からもわいてでよるしまつや。それ分かってる?今年から路上でも飲酒、喫煙、近隣での酒の販売も禁止したとはいえ、皆そとから持ち込んでベロベロや。当然犯罪も起こる。いや、それでも無理やり触ったり、つきまっとたりするほうが悪いんやで。それでもあんなカッコして、もの欲しそうに練り歩いてたら、事故にあうで。仮装の趣味は自由やけど、やるんやった一人、いや家族といっしょに、近所でやらんかえ。収穫祝い、その喜びを皆と分かち合うが、本来の収穫祭、ハロウィンやんけ。それやったら、おりしも晩秋や。おんどれの田舎帰って祭りに参加せえ。そっちのほうが健全やで。ほかには同じく毎号連載の業田良家氏の「それ行け!天安悶」に西原理恵子氏の「ぬるま湯 正論」の漫画につづき、ウィグル問題を漫画で告発している、清水ともみ氏の作品がすごい。あくまでタッチは上品なだけに、その内容がショッキングでウィグル人の悲しみが胸にささる。さらに他には井上和彦氏と芸人ほんこん氏のシリーズ対談「日本が好き!」がおもろい。ほんこん氏はワシも「ダウンタウンのごっつエエ感じ」見てたから、なんや他人のような気がせんが、そのときは蔵野という本名で出演されてたと記憶している。わし今年は6回も香港来たけど、この芸名の「ほんこん」の由来はなんやろ?また板尾創路氏との漫才コンビ「130R」も何からとったんやろ?ファンやったが、知らんことが多いんはわしの勉強不足やった。大阪のテレビ局で一度お目にかかったこともあるが、「日本のミカタ」という著書もあるし、対談ではユダヤ人を満州に受け入れた樋口中将の話も出て、歴史にも造詣がが深いことがうかがい知れる。また1997年7月1日の香港返還にはその芸名から現場に立ち会われたのもわしも「ダウンタウンのごっつエエ感じ」で見てた記憶があるが。そのときは午前0時のカウントダウンやその瞬間の花火打ち上げとかのお祭騒ぎを単純に満喫されてたと対談でも吐露されてるが、現在はその芸名からも香港情勢は注視し、危惧されてるという。なんやちゃんとした自分の意見持ってはる人やったんや。勉強不足でした。