月刊ウイル 9月号

正論 7月号
■発行ワック(株)
■定価900円(税込み)

本号のカラーグラビアに先日の香港の200万人民主化デモ取材した作品を掲載された。香港行ったんは久しぶり、当然英国領の時代。今は当然、中華人民共和国のもの。一国二制度といいながら、反中の書店主が大陸に拉致されても行政府長官がたいした問題にせんお国柄、当然行くまえはびびった。が、香港市民は中国に返還されたときは、あないにはしゃいだっちゅうに、今は反中、香港は中国やない。とか、われわれは中国人でなく、香港人だと主張している。それとさらに意外やったのはブルース・リーはいまだ香港人にとっても英雄やが、ジャッキー・チェンは中国共産党べったりの裏切りモンとむちゃくちゃ嫌われていた。まあしゃあない。ジャッキーの息子は麻薬所持の容疑でよりによって北京で逮捕されたんやから。もう人権盾にとって騒がんかったとこ見ると、息子はまあ公安にきっちりカタにはめられたんやろうが、実際麻薬やっとったんやろ。息子人質にとられたら、もう共産党の奴隷、まあ広告塔になるしかないわ。そのデモやが、翌朝まで続いたが、たいした混乱もなかったもの、主催者発表で200万人、香港市民人口が800万弱やから実に香港市民の4人に一人がデモに出た・・・主催者発表とはいえ、いくらなんでもそれは・・・風呂敷広げすぎ・・・とも思うたが、前回の100万人デモよりはるかに多いと前回取材したカメラマンからも聞き、わしの見た感じでは100万はおった印象や。写真もわしのカメラマン人生で1カットの中でもっともたくさんの人間写った作品が残せた。週刊文春誌面では夜景の1カットのみ掲載されたが、はかにもエエのがいっぱいあってもったいないと、今回の掲載はそんな作品の発表の場にもなって、渡りに船であった。ただ「逃亡犯条例改悪」が改正と逆やったり、本文でちょっと脈絡おかしいとこあり、やっぱワシの原稿、字がj汚いっちゅうか、読みづらいっちゅうか、ホンマパソコンで書けたらそないなこと悩まんですむんやが、自分で書かんと話が続かんのである。香港の一国二制度があと30年で中国共産党による一党独裁に変わるけど、30年ももたんやろ。わしが30年たってもパソコンで原稿書けないのは変わらんが。