ストライク アンド タクティカル マガジン
5月号

ストライク アンド タクティカル マガジン 5月号
■発行(株)SATM
■定価1,728円(税込み)

今年も行ってきたでえ。西海岸プラスデスバレー。ほぼ2年ごとに行っている陸上自衛隊と米海兵隊との合同訓練「アイアン・フィスト」作戦やが、週刊文春誌面に掲載されたカットは意外にもその「鉄拳作戦」とは無縁の西海岸の軍港サンディエゴクルーズで撮った米海軍の異様なシルエットの最新鋭スティルス艦とその前後で偶然撮ったアザラシのひなたぼっこであった。クルーズのアナウンスでは「ワイルド シーライオン」と説明あったが、このシーライオンで迷った。シーライオンはアザラシなのかアシカなのか?嘉門達夫さんの歌詞で「アザラシとアシカとオットセイの違いが分からない」と聞いて「確かに・・・」と妙に納得して、この機会にワシも調べたがな。実はちゃんと科学的にちゃうんや。その後、国立公園内にあるデス・バレーにある、通称「ジェダイ キャニオン」に出かけた。ここは映画「スター ウオーズ」のロケにも登場したぐらいなんもないとこで、地球上とも思えん切り立ったような渓谷が続き、その地形を利用し、映画「スター ウオーズ」のシーンのような深い渓谷の底ギリギリを戦闘機や輸送機、時にはヘリが対地攻撃や低空侵入訓練を繰り返している。もう戦闘機を上から撮れるぐらい、すさまじいコースでパイロットの技量と根性が試される。ここには写真家の柿谷哲也氏に教えてもらい、菊池雅之氏と過去2回ともお供した。ここはそりゃあ年中晴れやが、寂しい。毎日訓練やってるが、さまざまな国籍のエンブレムつけ、何時ごろどんな機種が飛んでるのか、直前までわからない。ただ、すさまじい轟音が響き渡ったかと思うと、渓谷に戦闘機が現れるという具合であった。まあ航空写真ファンにとってはイギリスのもう一箇所とともに聖地みたいなとこなのである。わしの過去2回せいぜい5日間ぐらいの印象では米空軍より米海軍の戦闘機のほうが谷底深く飛び、絵になった。そこで事故が起こり、そこにいたマニアの方々が7人ほど怪我されたと一報があった。航空事故イコール墜落である。落ちたのは米海軍のF-18というが、パイロットは無事ベイルアウトしたのか、マニアの怪我は軽症らしいが、訓練は中止になったのか、コース変えられたのかさっぱり分からんが、また次西海岸行ったら、ぜひ寄りたいんやが・・・カメラ好き、乗り物好きにとっては仕事抜きで純粋に楽しめる。