コンバットマガジン 2018年11月号

コンバットマガジン 2018年11月号
■発行(株)ワールドフォトプレス
■価格1200円(税込み)

昨今ベトナム特集が巻頭占めるコンバットマガジンやが、ベトナムものとは全く関係ない・・・こともないんやが、シンガポールで昨年開催された米朝首脳会談をめぐる狂騒曲に踊った北朝鮮、シンガポール当局、とわしらメディア関係者を紹介させてもろた。ホンマはこの前号やと外交なんかよりミリタリーにご興味あった読者の皆様用にシンガポール当局の特殊部隊や武器の特集もでけたんやろうが、専門誌はおおむね、ほんもののアクチュアルな部隊が人目にふれずらかったり、いわゆるきれいな写真が極めて少ないという理由からか、扱いが小さい。まあでもずうと塩漬けにされたり、没にされるより、救いがある。というわけで、もったいないが、まずか1Pやが掲載に至った。特にシンガポール警察の特殊部隊STARは貴重やで。ほんまはこれだけで何ページも特集組めるぐらいやが、STAR部隊が手にしていたダットサイト付きのFN社のSCAR-Lにも気がつかんかったわしでは無理やったか。ほかには表紙にもあるように本号はベトナム戦争ものの映画特集、表紙は一度見たら忘れられん映画「地獄の黙示録」のプレイメイト登場シーン。映画の芸術性からいうたらわしはこのF.F.コッポラの「黙示録」より、M.チミノのディア・ハンターのほうが好きやが。この2本はイラク戦争中の空爆下のバグダッドでも毎晩アラビア語の字幕つきで放送していた。あっ、あと「プラトーン」も。ようはアメリカ人はこないに怖い奴らやから、たたきだそうというプロパガンダ的理由からやという噂やったが、当時夜間外出禁止令(カーフュー)が出とるというより、空爆が激しなったうえ、情報相の役人の目がきびしくなり、特別な理由がないかぎり一切ホテルから出られんようなっていた。それでもって酒がないのである。だから観るしかなかった。それにしても当時のイラクの独裁者サダム・フセインはハリウッド映画「ゴッド・ファーザー」の大ファンというのはあまりに有名な話やったから、それでもってゴッド・ファーザーと同じ監督のF.F.コッポラの監督する地獄の黙示録は反米宣伝に使うっちゅうんはご都合主義やな。まあでも表紙にもなったプレイメイトの降り立つシーンは地獄の黙示録のなかでもわしももっとも好きなシーン。いつかどこかの基地か前線の慰問かイベントでいつかは撮ってみたい。あのプレイメイトたちと主人公のウイラード大尉一行がその後偶然再会、その一連のシーンは今は完全版やの「ディレクターズカット」で観ることがでけるが、わしが18歳のころ上京して初めてみた「地獄の黙示録」にはそのシーンがなかったが、あの一連のシーンはコッポロの私邸やったというのである。そんなもんアメリカでのロケやからたぶんよほど予算飛んでたんや。