文春ムック 週刊文春 シリーズ昭和(1)狂乱編

文春ムック 週刊文春 シリーズ昭和(1)狂乱編
■発行文藝春秋
■定価778円(税抜き)

平成の世もまもなく終わろうとするこの時期に昭和の重大事件からいくつかのスクープから畏れ多くも不肖・宮嶋の写真とそのいきさつも4ページに渡って紹介していただいた。しかしオーム事件に最初から関わり、あの悪党どもと一切馴れ合わず取材してきたことは、わしのこの業界生活での数少ない誇りとしたいとこやが、オームがブイブイ言わせていたころは、それを取材するためいくつもプランを上げたため、結構一人で無理したため、編集部と余計な摩擦を生んだり、「なんで皆こいつらオウムの危険性や麻原の怪しさに気がつかんのや、こんな重大事件にこの業界にいて取材できるラッキーさがわからんのや?」と結構空回りした。文春編集部でさえそうやったから、新聞、テレビでは当然いや警察ですら当初は「オウムには触るな」「オウム取材なんぞもってのほか」やったのである。しかし、本ムックのサブタイトルに昭和編とあるが、わしがオウムと直接対決しとった6年間も東京拘置所の麻原を撮ったのも平成にはいってからである。まあええか。オウム事件が戦後最悪の犯罪・・・いや世界の犯罪史にも類を見ない神経ガスを使った無差別大量殺人テロ事件に変わりないんやから。