コンフォール(CONFORT) 2016年秋号(第18号)

コンフォール(CONFORT)2016年秋号(第18号)
■発行WAC出版
■定価 750円(税込み)

サブタイトルに「愛煙家通信」とあるとおり、昨今肩身がせまい思いしている喫煙家の皆さんの強い味方になるべく、満を持して創刊された季刊誌である。その栄えある18号の巻頭に不肖・宮嶋ごときが登場しはなはだ恐縮である。タイトルのCONFORTはタバコを意味する慰めを意味するCOMFORTのフランス語や。いやあ表紙にまで拙著「死んでもカメラを離しません」(祥伝社刊)をもじって、こないにでかでかと名前入れていただいて恐縮である。それにしても昨今の愛煙家いじめは納得いかん。あれはほんまに「いじめ」やで。実はわしは20歳のときから、30年以上「ショート・ホープ」という銘柄の紙巻タバコを愛飲してきた。ショート・ホープは略称「ショッポ」とも呼ばれるらしいが、わしはそう呼んだことは30年以上なかったが、まあオーソドックスな辛口で、においが上品で少ない日本専売公社改め、現JTが世界に誇るべき、最高級の味である。わしも死刑になる前に、最後の望みを聞いいてくれ、一服すすめられたら、このショッポの銘柄を望む、が、2年前、体調の変化で30年以上たしなんできた、紙巻タバコから、ずっと数減らした葉巻に換えた。なので、本号の取材時もショッポでなく、葉巻、ハバナ産の愛用の「ロミオとジュリエット」であった。写真を担当されたのは元フォーカスの浅岡敬史先輩カメラマン、撮影場所も文藝春秋のサロン、文藝春秋はこの喫煙家受難の時代にもかかわらずやで、サロンで喫煙でけるのである。船戸与一先生みたいに葉巻愛飲されるかたもいるから、葉巻も吸えるのである。そもそも文学、作家とタバコやパイプは欠かせんやろ。林忠彦先生の「文豪たち」でもほとんどの作家はタバコを手か口にしてるか、目の前の灰皿はてんこ盛りの吸殻といっしょに写っている。第一文藝春秋創設した菊池寛自身がヘビースモーカー、サロンにもタバコを手にした菊池寛の銅像が堂々と鎮座してるのである。そりゃあ浅岡先輩やなくても、喫煙シーンは菊池寛の銅像前で撮りたがるやろ。