夕刊フジ 12月1日号

夕刊フジ 12月1日号 夕刊フジ 12月1日号
■発行産業経済新聞東京本社2016
■定価140円(税込み)

今回の連載は珍しく、アジアの裏側、キューバのカストロ議長の死について、一言感想を述べさせてもろた。じつはわしはキューバ行ったことない。ただ19歳のとき、はじめてソ連(当時)に船で行ったとき、イルクーツクのベリョースカ(ドルショップ)でハバナ製の葉巻がむちゃくちゃ安く売っていたので買うたことがあった。横浜港に帰国して、その葉巻に未成年という理由でもろ贈呈目的ということで、葉巻の値段の数倍の関税かけられ、当時は現金しか持ち合わせてなく、やむなく税関吏の目の前で破棄したことあった。そりゃあそやろ。当時も喫煙は満20歳からや。それぐらいの親近感しかなかったが、当時の左翼学生、いや現役の自称他称問わず革命家にとってはカストロ、ゲバラは、共産主義武装蜂起、武力革命を達成したヒーローやったのである。まあこのあたりは北朝鮮の3代目どころか、下手な政治家、しかも軍人出身の政治家より、修羅場をくぐっていたのである。そりゃあおぼっちゃま首相・・・というても現日本国首相だけやないで、そりゃあアメリカからも何度も刺客を送り込まれても生き残り、病死とはいえ、90歳まで生きたのである。若き日、内戦のさなかジャングルで倒れるよりはるかに幸運やった人生やないか。これで独裁者でありながら天寿を全うした数少ない例がまたできたことになる。