正論 12月号

正論 12月号
■発行産経新聞社
■定価780円(税込み)

今回の連載はめずらしく時の政権与党、自民党の政治家の大臣について、述べさせてもろた。そりゃあ民主党政権下では大臣やら首相補佐官いや首相自身についても、さんざん苦言を呈し・・・いやいやもうぼろくそに書かせてもろたが、やっぱアカンわ。日本の女性政治家は・・・わしが会うたなかでは帯広でごいっしょしたことがある中山恭子議員ぐらいや、感銘受けたというか、彼女が標準やないといかんのやが、それでもって、彼女がひきいる政党が国会で議席がとれんのである。まあそれは国会前で大騒ぎしとるガキ共から共産党までがケツ持ったジャーナリストもさっぱりあかんかったが・・・今回は稲田智美防衛相、いっちゃん古い接点は佐藤正久参議院議員や、新藤義孝衆議院議員らと箱乗りして、ソウルの金浦空港に降り立ったときやった。あれもう5年ぐらい前になってまうか・・・鬱陵島に視察に向かう日本の国会議員を韓国政府が入国させんかったのである。日本政府は当然猛抗議・・・せんかったのである。当時民主党政権下やったから。あのとき稲田議員もおったが、そのまま入国してもたら、自らの棺おけや、顔写真焼く暴徒に押しかけられとったとこやが、いくら国会議員といえど、そんなもん目の当たりにしたら、女ダテラ、ショオクやろなあとそん時は思うとった。3人はそのまま入国みとめられず、強制送還、世が世なら開戦のきっかけにもなりかねん暴挙やが、わしはさきに入国済ませターミナル外でてびっくり、ターミナル内に3人の顔写真付きの棺おけ用意され、写真は焼くは、日の丸焼くは・・・・繰り返すが国際空港のターミナル内で・・・ターミナル外で待てど暮らせど、3人は出てこず、そのまま日本に強制的に送り返されと聞き、なんやそれやったらわしも韓国に用事ないし,この時までまだアサイメントなかったし、滞在費自腹になりそうやったし、ワシ言葉できんから、国会議員と箱乗りしたら、大使館員もアテンドしよるけど、それものうなったし・・・・とすっかり帰国モード。まあそれでも観光がてら・・・にはとても程遠い雰囲気やが、まあええかと、なんとか地下鉄でソウル駅にそこから特急で浦項(ポハン)へ。浦項で3人の日本の国会議員とその随行団が宿泊する予定がドタキャンというか、強制送還で来れんようになり空きがでたホテルへチェエクインした。これ、言葉も通じず一人でやらなあかんのは五十路にはつらかったで。しかし翌日、鬱陵島に向かうフェリー乗り場で、韓国の海洋警察にとっつかまってるとこで、産経新聞の当時支局員だった加藤達也氏とばったり知り合い、その後は韓国語が達者な加藤氏にお世話になりっぱなしとなった。まあなんとか鬱陵島も仕事でけたし、加藤氏とも知り合えたし、怪我の功名となったが、稲田大臣と最初の出会いは半島いや、全日空機内やったのである。まあ時は5年流れ、わしは相変わらず、やが、稲田代議士は閣僚までなったが、今年の富士総合火力演習は主催者として参加した。もののやっぱお疲れやったのか、途中1分以上うつらうつら・・・まぶたが閉じられていた。このシーンはわしの隣におった新潮の福田カメラマンにも撮られ、新潮のグラビアページにドカーンと掲載されたというのに、月刊誌で稲田大臣居眠りを否定、カメラマンに悪意のある撮られかたされたが、あれは考え事しとったとか言い訳ぶっこいていた。いやあわしらプロやで。総合火力演習は予行や夜間射撃も含め、3日間は報道公開されるのである。わしら本命の射撃は大臣が来る日曜本番までにしっかり取材し終わり、本番当日はレンズを観客席の大臣と来賓席に来る意外なVIPに向け、集中しとるんやで。大臣演習中何回か1分以上まぶた閉じて船漕いどったとこワシもしっかり撮ってまっせ。それをまあ考え事やて・・・