産経新聞 10月27日号

産経新聞 10月27日号 産経新聞 10月27日号
■発行産業経済新聞東京本社2016
■定価一部110円 月ぎめ3034円(税込み)

今回の連載は沖縄高江のヘリパッド建設問題・・・というより、それを警備していた警察の機動隊が「土人」と言ったとこが、ヘリパッド反対派にしっかり録画、録音され、その映像に沖縄内外のテレビ局が飛びついた・・・だけでなく、その若い機動隊員の派遣元の大阪府の松井知事が「遺憾ながらも、わが大阪府警の警察官はちゃんと働いとったんや」とねぎらったもんやから、ただでさえヒステリックな沖縄に巣食う反基地運動で食っているカタガタが騒ぎ出した・・・てな具合やったのである。しかし、ワシ機動隊は悪党から恐れられ、治安を乱すやからからは嫌われてナンボやろ。橋幸夫やったけ?「この世を花にするために」の歌にもあるやろ?「この世を花にするために、鬼にもなろうぞ、機動隊」って。ワシがカメラマン一年生のときにはまだ成田闘争がくすぶっており、一日で200人以上が逮捕されるようなもはや内戦状態が三里塚であり、一年生やったワシは舞い上がり、ろくな写真が撮れず、そのくやしい経験は今でも夜中にめが醒めるほど、そりゃあもう「宮嶋は口ばっかしのヘタレやのビビリやの、わしらが若いころの学生運動のほうがもっとすごかったやの、いやいやベトナムやで、一番すごかったんは・・・」やのくそみそに言われた。その数年間の成田空港周辺では三里塚交差点や、木の根砦では毎月のように過激な集会やデモ、あげく機動隊との攻防戦が繰り広げられ、あの当時のセンパイ方風に言わせると、高江の反対運動なんか三里塚と比べたらかわいいもんや、ままごとや。となる。が、わしから言わせたら、逮捕者が一桁ぐらいじゃあ、まだまだ。それになぜか、わが国の新聞、テレビは権力側の暴言、警備体制は批判するけど、反対派の暴言、横暴についてはさっぱり伝えん。まるで、沖縄地元の「琉球新報」「沖縄タイムス」の出先機関である。全国ネットのテレビ局が。大阪府警機動隊員の「土人」「シナ人」発言よりもっとえげつないこと言うてるで、自称市民団体が。また四半世紀も前で比べるのもなんやが、成田の機動隊もえぐいこと言うとったで。まあ沖縄の反対派同様、警備の機動隊も警視庁や大阪府警の「外人部隊」のほうが多い。そりゃあそやろ。沖縄の人口からして、地元で警察官なったら、あっというまに名が知れ、それが内地からの反対派「外人部隊」にも知れる。現に辺野古の沖合い滑走路予定地の海兵隊基地、キャンプシュワブのまえの違法テント村には仕事熱心な警察官の顔写真と名前が貼り出され、マイクからも所属と名で呼んでるで。成田は当時は、いや今もか、地元千葉県警より関東管区機動隊からの派遣部隊がメインやった。それに地元やない神奈川県警の機動隊員2名が反対派過激派に殴り殺され、殉職されとるし、ワシも三里塚交差点で過激派が孤立した機動隊員を取り囲み、わざわざヘルメットをはぎとった上、鉄パイプでめった打ちしとるとこ見た。その機動隊員はやがて動かなくなり、その場で放置されたが、生死にかかわる重症であったろう。が、まあその報復もすさまじかったが・・・そんな三里塚で集会に参加しにきた空港反対派に対する職務質問と身体検査も当然容赦なく、女性活動家にたいしても、ワシらのカメラの前でやで、「触らないで、いやらしい!」といきがる子連れの中年女性活動家に対し、「好きで触ってんじゃあねえ、誰がおまえみたいのに触りたいか、ほれ見ろ、おまえみたいな親をもって子供が泣いてるぞ」とまあ三里塚に子供つれてくる親も親なら、機動隊もえぐかった。