技斗番長活劇戦記 実録日本アクション闘争記 

技斗番長活劇戦記 実録日本アクション闘争記
■著者高瀬将嗣
■発行洋泉社
■定価 1,500円(税別)

旧知の殺陣士の高瀬将嗣氏が著者、その高瀬氏が監督された「国士参上!」が上映始まったことはワシが連載しとる「正論」でも、あの週刊文春でも紹介されたが、その国士参上の出演者がずらりの1シーンが表紙になった本書が発売された。高瀬氏から2部もいただき、一部は実家の両親の仏前にそなえ、あの世でよんでもらうとして、まあ映画同様、昭和ノスタルジー満載で、なつかしくまた、おもろく拝読させていただいた。高瀬氏は親子2代に渡る殺陣師、本書は高瀬氏の幼少期から、国士舘高校時代のすさまじい喧嘩にあけくれた青春時代を通じ、父親のアシスタントから始まった殺陣師助手、さらに監督するまで、実際見た、聞いた映画界のエピソード満載、また映画史、とくにアクションに関しては歴史的資料としての価値も高く、映画ファンとしても永久保存書ともいえよう。とくに著者はワシより5歳上、ワシの青春時代は殺陣師兼俳優としてもその名、顔はたびたび目にしていたとは、本書ではじめて知った。それにしても還暦を迎えた現在の著者の穏やかな表情から、高校時代から一瞬たりとも油断できない闘争の毎日があったとは想像もつかない。そして、ワシも原作の「どおくまん」というけったいな名からして大ファンやった「嗚呼!花の応援団」の映画版に出演されていたとは・・・・しかも一回生村上役とは。さらに平成版「花の応援団」では監督されてたとは・・・ワシは「嗚呼!花の応援団」は原作は全巻、映画も平成版も含め、みんな見たが、主役の青田赤道はさまざま俳優が演じたが、薬痴寺先輩は全作なぎら健壱氏が演じており、まるで全「エアポート」(大空港)シリーズに出演している、オスカー俳優のジョージ・ケネディーように印象が強かった。さよでしたか・・あのリメイク版「花の応援団」にごり押し出演ねじこんできたアイドル女優がおったんすか?誰やろ?まだ活躍されてます?そいつ?ビデオ見てもわかるかな?今度会ったら、教えてくださいね。まあ国の内外のアクション映画のトレビア知識も満載やから、お若い読者のかたも飽きさせないこと、この不肖・宮嶋も請け負わせてもらうで。