ストライク アンド タクティカル マガジン 
3月号

ストライク アンド タクティカル マガジン 3月号
■発行(株)SATマガジン出版
■定価 1,728円(税込み)

今回の連載は日本武道館で開催された「自衛隊音楽まつり」の写真と沖縄の第15旅団主催の演奏会に沖縄の公立中学のブラスバンド部が参加するのをかの悪名高い沖縄県教職員組合、いわゆる日教組のなかでも最もたちの悪いセンセイ方が横槍いれて、中学生の参加を妨害しとった話にからめて原稿にしたためため、ミリタリー専門誌にしてはちょいと政治色が強くなったが、まあホンマのことである。今年の音楽まつりは週刊文春や正論でも写真、記事掲載され、このSATマガジンで3誌目である。一粒で2度おいしいのグリコの古いCMやあるまいし、何手を抜いてんのやと眉をひそめられた方、わしはこういうイベントものは許されるかぎり複数回取材する。今回も招待客のVIP狙いで一回、VIP席に集中しとったらせっかくの公演楽しめん・・・というか仕事やから楽しんだらあかんのやけど・・・まあ公演も2度目は次の動きが読めるから、一回目よりはいいのが撮れるのは必然やし。それに最近のデジタルは枚数撮れるから、自衛隊音楽まつりのような2時間ものじゃあ3台のカメラで1000カットぐらいいってまう。それを二日分目を通しセレクトするだけで、さらにマル一日ぐらいはいってまうのである。また公演は室内の暗い照明下のもあるから、フォーカスやブレもよう見んといかんのである。今年の目玉は在日米陸海空軍、海兵隊、4軍の音楽隊が揃い踏み、そのためキャロライン・ケネディ駐日大使も招待され、出席した。他には警視庁と神奈川県警のSAT(特殊急襲部隊)の対テロ訓練を報道公開したとこを、専門誌らしく、拳銃、短機関銃のアクセサリーから出動服のデティールまでまあ細かいとこまで、ぜーんぶ説明されている。ただし写真が時事通信一社のみのクレジットやから報道公開というても、警視庁記者クラブ、七社会加盟社のみ、写真は時事の代表カメラのみやったのであろう。さらに他には、「パリ同時多発テロの裏側には・・・」と題した、フランス陸軍がリリースしたアクチュアルの任務時の写真と元公安調査庁の安部川元伸氏の解説が6Pに渡って掲載されているが、まあ実任務やから、実際の射撃シーンもないし地味な写真やが、わしも某専門誌にロシアで撮影したスナイパーのアクチュアルなカットや軍事パレードで公開した特殊部隊とその装備という極めて質の高く、完成された作品を持ち込んだら、なめとんのかといわんばかりにつき返された。専門誌はほんまもんの特殊部隊やその装備をきれいにきれいに撮られたあやしい写真はありがたがるが、ほんまもんの実戦やアクチュアルな任務はばかにする傾向があると分かり失望した。もちろんこのSATマガジンやJシップスのことやないが。