2度目のアチェ-1
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津波のため人がいなくなったスマトラ島東海岸上空をさらに孤立する村に向かうCH-47大型輸送ヘリのコックピットからでも赤道直下の海の青さが目にしみる。が、おかは津波がさらっていったどす黒い瓦礫だらけ。
人口の9割が死んだと言われるムラボー村に援助物資を降ろしていく。このアングルからはただでさえクソ暑いなかローターとジェットエンジンのバックウオッシュで焼かれるぐらい苦しい。
生き残ったガキどももなぜか元気いっぱい、援助物資の古着というより制服なのか、けっこうこぎれいなカッコであった。
くっさいでえー。でもいくしかない。
どこまで続くドロ沼ぞ。
絶望ってきになるぐらいのヘドロの海
これならかたづけとんのか壊しとんのかわからんな。
オーストラリア兵に見つかったらかっこうのおもちゃや。
阪神淡路大震災の時もそうやったが、なんでか役所ばっかやけに頑丈でぴんぴんしとったが、ここアチェでもモスクはしっかり残っとんがな。
PHOTO BY K.HARADA
家はなくなったが写真と思い出だけはのこる。生き残ってさえおればやが。写真の中の家族だけは永遠や。だから私は写真が好きなのである。
PHOTO BY K.HARADA
PHOTO BY K.HARADA
PHOTO BY K.HARADA
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