航空戦艦「ひゅうが」復活 =激写リストに戻る=
それにしても驚いた。この船の名前と形に。私も自衛艦旗授与式には出席したことはあるが進水式は初めてである。掃海艇「みやじま」の時である。あの時は名誉乗組員第一号にさせてもらったが、今回は見上げるばかりの巨艦である。あまりに大き過ぎてカメラマンが困るぐらいである。
「ひゅうが」はこの後洋上で試運転を行ったり、武器を装備したり、艤装を施されて制式に自衛艦となる。「ひゅうが」はご覧の通り見かけも機能ももろヘリ空母である。全面飛行甲板は197m。真珠湾攻撃にも参加した帝国海軍の空母「飛龍」クラスとほぼ同じ長さ。四機のヘリが同時離着艦可能。七機を甲板下に収容可能と言うから無理したら十五機ぐらい収容出来るとちゃうんやろか。まだまだ機関はガスタービン四基。このドンガラで30ノット出る。まだまだこの空母もとい「ひゅうが」は海上自衛隊ではDDH(ヘリ搭載型護衛艦)というだけあってバリバリの戦闘艦でもある。
護衛艦に付き物の主砲は見当たらないし、外見から目に付く武器は高性能20mm機関砲二基と12.7mm機関銃だけだが、垂直発射式ミサイル装置一式、魚雷発射管二基を備え、対空、対潜水艦、対水上艦戦闘もこの「ひゅうが」一艦で出来る。特に凄いのは国産初のフェイズド・アレイ・レーダーを備え、イージス艦なみの防空システムまで備えとるのである。まだまだある。この最新の射撃管制システムの他に指揮通信システムも充実。このまま旗艦となる運命である。もう一つまだまだ。この指揮通信システムの充実から大規模災害派遣にも対応可能で艦内には三軍統合、各自治体も含めた指揮のための広大な会議室も備えている。
このスーパーキャリアーに「ひゅうが」と名付けられたが海上自衛隊の護衛艦には山の名前を付けるのが慣例である。この「ひゅうが」からは帝国海軍時代の戦艦に付けられた国の名前が付けられる。先代戦艦「日向」は超ド級の戦艦から海上航空戦闘の時代に配慮して後甲板に広大な飛行甲板に改造された航空戦艦となったが、武運拙く米軍艦載機に呉で撃沈された。国の名が付けられるのなら「やまと」「ながと」「むさし」の復活も可能だが空母の機能を考えると二番艦、三番艦は「かが」「しなの」あたりか。進水式にはこの艦名からあの東国原宮崎県知事も招待されたらしいが何故か来んかった。シャンペンやクス球が割られ鳩は飛ぶは花火は上がるド派手な進水式であったが、さすがにこの大きさである、ズルズルバッシャーン形式の進水式は無理であった。



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