ロンメル将軍が空の移動に使った偵察機がフィーゼラーシュトルヒなら陸で足代わりだったのがこの「グライフ」。それにしても「砂漠のキツネ」と呼ばれ、第2次大戦中最も有名な将軍の一人とはいえ、この北アフリカでもこんな皮コートはおったら暑うてしゃあない。ただしロンメルは北アフリカでは結構写真が残されており、わしも一部絵葉書もっとるが、やっぱり革コートにマフラー姿。砂漠は夜結構冷えるからな。当時ドイツ軍、米軍ともどもこんなハーフトラックが大流行、キャタピラの悪路走破性とタイヤの機動性二つの利点をあわせもつ・・・といえば聞こえがええが、結局戦後このハーフトラックぱったり姿を消す。米軍では騎兵隊がハーフトラックを足代わりにしてた。「グライフ」とはギリシャ神話に登場する怪物のことで北アフリカではロンメルのシンボルであった(タミヤの取説による)。キットはすっかりおなじみになった金属シャーシで安定感はええが装甲板が組み合わせが複雑、車体の組み合わせに若干ズレが生じた。またキャタピラが一個一個ばらばらのを組み合わせるタイプ、わしは初めてやったがこれは車体の裏まで塗装できるがややこしい。ほんまに最後にぴったり合うのか心配やったが、右側がねじ一本分短くなった。海外出張中の待機時間に作っていたが、少ない工具、塗料のわりにはよくできた。車内のモーゼル98Kライフルラックの塗装には特にややこしかった。
製作日数1ヶ月
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