日本陸軍の機甲部隊1
「鋼鉄の最精鋭部隊」(千葉戦車学校・騎兵学校)

日本陸軍の機甲部隊1「鋼鉄の最精鋭部隊」(千葉戦車学校・騎兵学校)
■撮影 菊池俊吉
■発行 大日本絵画
■定価 4800円(税別)
先日より「アーマーモデリング」誌上で紹介させていただいた「FRONT」カメラマン撮影の貴重なそしてハイクオリテイーの写真集である。ワシも戦車とゆうより、当時の写真界事情について本写真集中で解説させていただいた。それにしてもさすが大日本帝国が国威をかけて海外に発信した写真誌「FRONT」である。「TIME」、「LIFE」も真っ青なクオリテイーである。あのマグナムの唯一の正規メンバーの濱谷浩氏や故渡部義雄先生、そして名取洋之助がしきっていただけある。それにしても今と全く変わらない当時の撮影手法には驚きである。もちろん当時の機材、感材は今と比べられないほど貧弱であったはず、それがまあこんな高画質のプリントで残っていたのである。そっちのほうがもっと驚きである。またここに写っている方々のほとんどが英霊になられたはずである。これほど誌上では勇猛に見える97式戦車も英米独露の主力戦車と比べると武装も装甲も貧弱、海軍の戦艦、航空機と比べても開発もなかったのである。若い戦車兵のりりしい顔を見ると複雑である。4800円でお釣りがくるくらい充分なかちがあるぞ。