コンバット・マガジン 2023年10月号

コンバット・マガジン 2023年10月号
■発行 (株)ワールドフォトプレス
■定価 1,500円(税込み)

ミリタリー・ビジュアル誌の老舗の本誌のCIC(コンバット・マガジン・インフォメーション・センター)に不肖・宮嶋と伊藤祐靖氏との共著「君はこの国をどう守るか」の書評を掲載していただいた。このCICは海上自衛隊始め各国海軍の艦船に中枢部として備わるCIC(戦闘指揮所)から名づけられたのは想像に難くない。ここ数年コンバットマガジンはベトナム特集が続いているが、今月の特集はベトナム戦以前よりあるM3サブマシンバンという渋い企画である。このM3は本誌の「コンバット」の名を冠したアメリカのTVドラマ「コンバット」の主人公サンダース軍曹の愛銃トンプソン・サブマシンガン、愛称トミーガン同様45口径の拳銃弾を使用した大量生産型のサブマシンガンである。形状がグリスのボトルに似ているから通称グリースガンであるが、前の大戦中も太平洋の島々で日本軍をさんざん悩ませた強力で取り回しがいいマシンガンである。戦後は最近まで自衛隊もこのグリースガンをM3A1の名で配備しており、特に戦車兵の近接戦闘用に車内にストックするスペースがあったと聞いいている。しかしこんな簡単な照星と照門で反動のでかい45口径弾ぶっぱなして、とりあえず弾ばらまけりゃあ、どれか当たるだろうという、大物量を誇るアメリカ軍らしい発想である。