自衛隊員が撮った東日本大震災の記録 

自衛隊員が撮った東日本大震災の記録
■発行マガジンハウス
■定価 1,500円(税別)

わしが表紙などの写真を担当した新刊「みんなの海上自衛隊体操」を世に出していただいたマガジンハウスが東日本大震災翌年に世に出した8ヶ月に渡って自衛隊員が撮っていた震災の記録写真をまとめた大作である。わしの新刊の担当者の縁でなく、文藝春秋社の編集者にエゾ鹿の肉を送ったことから、新宿のゴールデン街でそれを食する機会に本書の編集をされた方と知り合い、その縁でお贈りくださった。ワシも拙著「再起」では写真集出したが、本書はタイトルにあるとおり、ワシより早くこの現場に駆けつけ、ワシらでは危険すぎて近づけん現場で撮影された貴重な記録である。惜しむらくはこれほどの現場、タイミングでありながら、質的に惜しい・・・というても、そもそもワシらと写真を撮る目的が違うのである。あくまで記録のため、芸術性や速報性、なんか一切問われない、それだけに、臨場感があふれていている。ラストはあの現場を知るもの、見たものには涙なくして見れない。